読書録(1):手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法
ミニマリストしぶさんの著書。
彼は家賃2万・4畳半の家に住み、生活費7万円で幸せに暮らしているそう。
本を開いて1ページ目から、彼の部屋や暮らしの写真が載っているが、笑ってしまうくらいに物がない。
4畳半とは思えないくらい部屋が広く見える。
ミニマリストとは自分に必要なものが何かをわかっている人のことを言うのだろう。
彼のミニマリズムは「モノ」に対してだけでなく、「カネ」「トキ」「ヒト」「コト」にまで及んでいる。
我が家もどちらかといえばモノは少ない方。本に書かれていることの中には共感できるものも多かった。
例えば
「収納のための収納」を持たなければ、物が増えない体質になれる
数年前の引っ越しで収納のための収納の多さに愕然としそこからミニマリスト思考へ。100均で買ったカゴがどんどんでてきて、白目をむきそうになったのを思い出した。
世の中の流れは、「所有」から「利用」へ ~(中略)物を持たずに豊かな生活を送れるのは、「レンタル」「シェア」の時代ならではある。手元になんでも抱えるより、身軽に豊かな生活を送る
我が家も車を持っていない。車がないと不便なこともあるけどカーシェアを利用したり、近場は歩くor自転車を使用している。不便と感じることもあるが、今の暮らしに車は絶対必要と感じていないので今のところ購入する予定はない。
第3章ー体を自由にする では食生活や健康に関する話題が続くが、私も看護師・健康ヲタク気質なので共感できる部分も多かったが、しぶさんの方が私よりも健康ヲタクだなと思った。「健康」がなによりの資産っていうのは本当に大事なテーマ。いろいろな投資があるけど、健康がなによりの自己投資だと私自身も思っている。
以下参考にしていきたい内容⇩
「出口戦略」を考えて増やす~「必要なときに買い、終われば売る」~(中略)価格が高くても、出口がある物を買うと結果的に得をする
リセールバリューが高いものを購入することは、節約にもミニマリストにも通じる
30「物の消費=時間の消費」であると知るでは、世界一貧しい大統領で有名なウルグアイのムヒカ元大統領の話。
ムヒカ氏が提言しているのは、物を買うときに支払っているのはお金ではなく「時間」という認識だ。~(中略)「これは○○円だから、買ったらどれだけの時間を売ることになるんだろう。これは本当に自分の時間を切り売りしてでも欲しいと思えるものなのか?」と考えられるようになる。
本書では「物は’とき’なり」と表現されている。何かを買うとき本当にその価値があるのか、衝動的に欲しいものではないかを吟味して買いたいと思った。
全体を通して、ミニマリストは「足るを知る」を知っていると思う。
もっといい家に住みたい、人からよく見られたい・・・といった他人との比較で生きていないように感じる。自分自身を見つめ、自分自身が好きなものや、本当に必要なものがわかっているからこそ少ないものでも満足感のある質の高い生活ができている。
まずは自分を知ること、自分の好きなものを突き詰めていくこと。本書では「嫌い」についてもはっきりさせようと書いてある。確固たる自分軸を持つことがミニマリストへの1歩になるのではないかと思った。
そんな生き方はとても身軽だし清々しいだろう。
モノにコントロールされない人生を私自身も選択していきたいなと改めて思わされる1冊でした。